徒然なるままに...

by 吉川敬子

 Page : 2
めちゃくちゃタイ語
2010/08/26(Thu) 06:38:29

 昨日の「タイ語入門 水曜日18:30」は、終始、笑いが絶えず、実に楽しいクラスであった。
 出席者は男性ばかり。30代から60代まで幅広い年齢層だが、皆さん、タイ語の声調に四苦八苦しておられる。タイ人講師がいくら矯正しても、すぐに我流の発音に戻ってしまった。
 さらには単語の覚え方もめちゃくちゃだ。「会社は楽しい(サヌック)」という文章を言わせたところ、「会社は美しい(スアイ)」と言う生徒がいた。ついつい間違って発音したのであろうが、タイへ行った時、タイ女性に向かって「美しい(スアイ)」を連発しているのであろうと、誰しもが怪しんだ。
 さらには、「会社はスナックだ」と言う生徒もいた。ここで、ついに教室は爆笑の渦と化した。スナック通いをしていると思われても不思議ではない。
 いずれにせよ、日本人の耳には、タイ語の音を正確に聞き取り、明瞭に発音する力が無いことがわかった。
ああ、何ともったいないことよ
2010/08/25(Wed) 06:56:35

 昨日の朝、母親が幼児を連れて歩いていた。幼児と言っても、まだ歩き始めたばかりの小さな女の子である。私はその後ろからゆっくりと歩きながら、その女の子が自らの意志で頑張って歩いているのをじっと観察した。この大地に足を踏みしめてからまだ日が浅い彼女。この子には未来がある。これから先、何年、歩き続けるのであろうか。
 ひるがえって考えてみるに、我々は大人になってしまうと、親からもらった器官を十分に使おうとはしない傾向にある。目があっても、よく見ようとはしない。耳があってもよく聴こうとはしない。手があっても、器用に使おうとはしない。足があっても、あまり歩こうとはしない。笑顔ができるのに、あえて微笑もうとはしない。人を助ける気持ちはもっているのに、あえて助けることをしない。ああ、何ともったいないことよ。
 話を語学の勉強に振り向けると、やはりもったいないことばかりが目立つ。予習・復習しないと、効果が薄い。時間を捻出しようとすれば、1時間くらいどうにかなる。だが、時間が無いという弁明をする。日本語を全く話さないタイ人講師を器用しても積極的に話そうとはしない。ああ、何ともったいないことよ。
 
 
 
声の老化
2010/08/24(Tue) 06:59:39

 毎年、8月22日になると、私はバンコクに住んでおられるタイ女性に電話をかけている。それは1976年以来、34年間ずっと続けている習慣だ。
 その女性はとても美しく、気品のある方である。名字から見て、名家に嫁いでおられることが判る。電話の声はとてもはっきりしており、かつ凛としているので、私は彼女の声を聞くことが毎年8月の楽しみであった。
 ところが、一昨日、朝から電話しても、彼女はすぐには電話に出なかった。私は心配になった。夜、やっと電話が通じたが、私はいささか驚いた。声量が衰え、いかにもおばあさんの声になってしまっていたからである。年齢をたずねると、78歳と答えた。
 「胆石を患い、1週間、入院しておりました。大きな石が4個も出たのよ」と、彼女は言う。しかし、もはや彼女の声には張りも艶も感じられなかった。
 徐々に老化が進み、横隔膜をふるわす体力が無いのであろう。これから先、彼女から美しいタイ語の音を聞くことはもはや期待できない。

 
名字 ? or  名前?
2010/08/23(Mon) 06:46:50

 今夏の甲子園は沖縄興南高校が春夏連覇という形で優勝した。沖縄に凱旋した選手達を出迎える沖縄の人々の歓迎ぶりにはものすごく熱いものを感じた。
 ところで、決勝戦で力尽きた東海大相模高校の一二三投手の名字に対して、とても珍しいなあとずっと思っていた。何故ならば、「一二三(ひふみ)」という名前を持つ男性が親戚にいたからだ。
 日本人の名字に使われている漢字は、主として自然現象に現れる事物が多い。泰日文化倶楽部の生徒達の名簿を見ると、「○田」という名字が多い。「タイ語初級 火曜日14:00」のクラスの生徒達は全員が「○田」という名字なので、日本が農耕社会であったことが如実に見てとれる。
 しかしながら、今年になって途中入会された方の中で、女性の名前である「○○子」という名字を持った生徒がおられる。すでに習っていた生徒達は「○○子」という名前から、てっきり女性が入会されると思い、わくわくして待っていたそうだ。ところが、実際に現れたのは男性であった。名字なのか、あるいは名前なのか、区別がつかない名字がまだまだいろいろとあるようである。ちなみに、私の大学時代の先生の名字は「鞠子」であった。
男性の名前? or  女性の名前?
2010/08/22(Sun) 06:36:14

 カンボジア語講師から面白い話を聞いた。「某所より書類を受け取ったのですが、私の名前の前に、ミスターがつけられていました(笑)」
 それを聞いて、外国人の名前は、その国のことをよく知らない日本人にとっては性別を判断しかねることが多々あるのではないかと思った。
 タイ人の名前も然りである。イー(ii)母音で終わる名前は女性の名前であることがほぼ決定である。サンスクリット、パーリ語の影響を受けている東南アジア諸国であれば、この法則が当てはまる。究極はあの<デーヴィー(女神)>という名前だ。
 かつて、四国にある警察署から電話がかかってきたことがある。「あのー....、○○という名前はタイ人ですか? 男の名前ですか? 女の名前ですか?」
 アルファベットで教えられた名前はタイ人であることが分かったので、「ああ、その名前はタイ人ですね。女性の名前ですよ」と回答したことがある。
 中国人や韓国人の漢字表記名を見ると、何となく性別の区別がつきそうだが、漢字だけでは一概に判断できない。そういえば、日本人の名前でも、性別が判別できない漢字の配列が多々みられる。というわけで、書類の中には、性別をチェックする項目があるが、これは大事だ。
千羽鶴
2010/08/21(Sat) 07:10:00

 昨晩、授業後、帰宅途中に近所の洋食屋さんに寄った。この店は、教室のエアコンが壊れたときに、いち早く教室まで駆けつけてくれた電気屋さんの娘さん夫婦がやっている。その時の御礼のつもりで客として食事をした。
 カウンターに座ると、小さな紙片が置いてあり、「今、500羽できております。食事が出る合間の時間を使って、どうか1羽、千羽鶴を折ってください」というお願いがあった。
 この店のオーナーである若い二人は桑田佳祐の大ファンであるらしく、桑田佳祐に関するポスターを貼ったり、本を置いたりしている。千羽鶴は彼の順調なる回復を願ってのものであった。すでに出来上がっている千羽鶴の500羽は、天井から吊るされていた。
 私も千羽鶴を折ろうと思い、オレンジ色の紙片を折り出した。ところが三角に折ったまではよかったが、その先、どのように折ればいいのか忘れてしまっていた。しばらく鶴を折っていなかった証拠である。30年以上前には、一人で千羽鶴を折ったことがあるというのに.....。店の人に教えてもらってどうにか折った。
 設問:「タイ語で千羽鶴の意義を言いなさい」
身体名称を覚えよう
2010/08/20(Fri) 06:58:06

 料理や旅行に関する表現ができるようになったら、次に身体名称を覚えることを勧める。あまり使うことが無いと思うかもしれないが、体調を壊した時に医者に症状を訴える時に有益である。
 言語系統論における言語比較の場合、まず最初は、数の数え方、及び、身体名称を比較し、どのくらい音が似ているかを比較することになっている。したがって、身体名称こそは早い段階に覚えるべき基礎語彙である。そういえば、昔、英語の勉強を始めた時にもそうであったことを思い出した。
 8月下旬に特別講座として、「タイ古式マッサージ会話」を企画している。現役の生徒さんでものすごくうまい施術をする専門家がおられるので、彼にマッサージの際によく使う表現を列挙していただいた。これから翻訳作業に入るが、数々の表現を覚えれば、身体の症状を的確に伝えることができ、とてもいいと思う。
 設問:「ふくらはぎが凝っています」は、タイ語で何と言いますか?
授業再開
2010/08/19(Thu) 08:03:19

 18日より授業を再開した。これからは年末年始の休みまで、ただひたすら授業を実施していくことになる。
 久しぶりだったので、昨日はすべてのクラスに顔を出し、皆さんの意欲をチェックした。
@「タイ語中級 水曜日15:00」=このクラスには泰日文化倶楽部の中で最高齢者の生徒さんがおられるが、この暑さをものともせずちゃんと出席しておられた。「住まいがあの熊谷に近いところにあるので、来るのが大変でした」とおっしゃった。
A「タイ語初級 水曜日18:30」=このクラスの出席率は40%であった。旅行好きなご夫妻がベトナムへ行っておられるので、来週あたりはみやげ話を聞くのが楽しみだ。
B「タイ語入門 水曜日18:30」=サービス・クラスの生徒が4人も参加していたので、とてもにぎやかな授業で、笑いがたえなかった。授業風景が傑作なので、映画監督に頼んで映画に撮ってほしくなった。
C「タイ語中級 水曜日20:00」=タイから帰ったばかりの生徒さんが2名おられて、いつもよりテンションが高く、タイ語がポンポンはずんだようである。
D「タイ語中級 水曜日21:00」=タイ語が抜群にうまい方が入会された。タイ語を書くことが苦手なので、それを克服するために入会したとのこと。彼女のためにレベルを上げた授業をする必要性を感じた。
タイのOLの家計簿
2010/08/18(Wed) 06:47:57

 先日、日本アセアンセンターに行った時、「カンパサール −アジアの市場を追うー」(創刊号)という新聞がPR用に置いてあったので頂戴した。
 その中で、<アジアの家計簿>という特集に興味を覚えた。創刊号は「アラサーOL編」となっており、アンケートに答えているタイ女性は28歳で、建築会社勤務であった。以下はその女性の収支である。換算レートは1B(バーツ)=¥2.74。
 @月収:31,000B A食料品・日用品:2,000B B家賃:3000B C光熱費:1,000B D通信費:無 E習い事:無 F投資(株式・国債):5,000B G服飾費:1,500B H美容院費:500B Iエステ代:1,000B Jクリーニング代:無 K新聞・図書費:150B L交通費:無 M趣味・娯楽費:無 N交際費:3,000B O自動車・二厘車維持費(ガソリン代を含む):1,000B P税金・保険:1,100B Q貯蓄:回答なし Rその他:5,000B。
 韓国のOLやシンガポールのOLの家計簿にも興味があるが、ここでは引用しないことにする。いずれにせよ、アジアの女性のお金の使い方の調査はいろいろなことをかいまみることができて面白い。
西双版納のタイ文字
2010/08/17(Tue) 08:43:27

 昨日の東京は38度で、今年最高の暑さを記録した。家から一歩も出ず、積読状態になっていた本の中から、『雲南のタイ族 シプソンパンナー民族誌』(女兆荷生著/多田ケン介訳 刀水書房 2004年)を読む。
 注:著者の姓に使われている漢字は女偏+兆、訳者のケンは、絹の糸偏をケモノ偏に変えた漢字である。
 この書の中で、巻末にタイ語表記というものが併記されており、それを見ると、まるでビルマ文字そっくりであった。冒頭において、訳者は次なる点を凡例として解説してあった。
 「原著には日常会話や官職名等、西双版納のタイ語(タイルー語)のモン文字系タイ(注:人偏+泰)文(タム文字)表記があり、多くの場合、それらには現代北京語による漢字表記が付されている」
 本書の中に「ビルマ寺」という章があったので、そこから読み出すと、西双版納の寺院はいずれも皆ビルマ様式の寺であり、経典はパーリ語から翻訳されたもので、ビルマの経典と系統を同じくするものであると記されてあった。
 そこでもう一度あらためてタイ語表記をよく見ると、ビルマ語とランナータイ文字の合作といった感じに見えてきた。


Copyright (c)2002-2010 Keiko Yoshikawa
前のページへ  次のページへ